週刊小丸


No.33(7/26〜8/2)

7/26(月)

じょじ伊東と品川きゅりあんの大正琴発表会の打ち合わせ。エフェクト系がカットになったので、仕込みは楽ちんになった。

夜、藤井賢弥ライブの稽古。モロ一人芝居のネタがかなり退屈なものになっていた。賢弥自身、どうすればいいのかわからず迷宮入り。とりあえず、方向を示す。普通の一人芝居のつまらなさと、新劇的な気持ち悪さを指摘し、キャラクターを生かすことを提案。突然、賢弥は「そうか、よし、ホンを全部書き換えます」とか。そこまで・・・。

フリートーク部分が短くなった。けど、まだ50分ぐらい。目標は30分だ。

7/27(火)

花歌の稽古に行く予定だったが、仕事する。企画書をまとめないとならない。が、気がつくと、週刊アスキーとかインターネットマガジンとか新聞の未読分の消化に勤めていた。

7/28(水)

賢弥の稽古。フリートークは30分を切った。ちょっと説明不足んとこもあるぐらい。まあ、ギリギリか。あと、オープニングネタが完成したので見せてもらった。寒い。これでオープニングするのは問題じゃないのか、と提案。途中のネタにしてはどうか、と。賢弥はかなり自信作だったみたいなので、呆然としてた。さて、どうなるものやら。

トリネタの一人芝居がかなり整理された。これも、トリじゃないほうがいい、と提案したのだが、結局、トリに。まあ、ギリギリだ。

普通の劇団と同じで、初期の無鉄砲さがなくなると、普通の芝居になってしまう傾向が見えている。普通のやつはつまんないからやっているのに。普通のつまんなさを認識しないと。清水さんが立っているスタート地点を理解してないんだよな。そこがコピーの弱さだな。

7/29(木)

BQマップを見る予定だったが、いかずに仕事。この日提出の予定だったんだ。が、ほとんど手付かず。やばい。

7/30(金)

朝、会社からFAX。企画書はどうなっているか、と。「いまやってます」と答え、すぐに始める。企画書の前に、事業部案内を作る。夕方までに初校を作りあげた。すぐにFAX。とりあえず、これで我慢してもらおう。8/4が企画会議だそうなので、浜松から帰って来た8/2か8/3でも間に合うことが判明。ほっとした。

夜、品川きゅりあんの仕込み。小屋入りしたら、照明は小屋付きのおじさんが仕込んでくれていた。ので、色を入れて、すぐにシュートして、50分で仕込みが終わった。きゅりあんは今回が三年目で、過去二回でおじさんと仲良くしといたのが幸運のもと。ラッキー。

8時頃から、大正琴発表会の第二部で行われる歌謡ショーのリハ。9時過ぎに終わって解散。

7/31(土)

朝から品川きゅりあんでリハ。きゅりあんはキャパが300ぐらいの小ホールだが、2サスまであるし、シーリングもいっぱいある。でも、予算の関係でほとんど使っていない。少ない明かりでハデにするのに苦労する。今回は「転換明かり」というのも作ったので、よけいに厳しい。転換を、幕を降ろさずにやるの。

大正琴の発表会というのは、世田谷近郊を中心に展開している大正琴教室の発表会のこと。教室が六つぐらいある。かなりお年を召した方々が生徒さん。バックにギターとフルートとキーボードとパーカッションがつく。大正琴が舞台に10台ぐらい並んで(最多は16台)、音はすべてマイクで拾う。毎回、音響さんがトラブる。大変みたいだ。じょじが一人で悩んでいた。ちなみに照明の助手は「猫のホテル」の村上航。村上も今年で3回目。

リハは30分押しで終了。すぐに開場し本番。本番も伸びまくり、終演は45分ぐらい押した。4時すぎ終了予定だったのに、終わったのは5時近かったなあ。5時完全撤収のはずなので、1時間延長することになった。ちなみに照明のバラシは10分。

終わった頃、賢弥が迎えに来てくれた。で、一路、静岡へバンで移動。役者一人、照明・音響一人ずつ。制作一人、映像一人、裏方一人の計6人で、「藤井賢弥の見世者小屋でSHOWTIME 3 浜松編@浜松メリーユー」へ出発。品川(大井町)を出たのが5時半。で、環八が混んでて東名に乗ったのが7時半。静岡の藤枝市(賢弥の実家)に着いたのが9時半だった。ビールとご馳走をたらふく飲んで食った。

本番で使う予定の映像を見る。かなりやばい。MAC使って、作るだけ作りました状態。自主制作映画とかに関わっている子が作ったものだが、編集が問題。まあ、もう手遅れだけど・・・。江古田では直さないとなるまい。

8/1(日)

朝5時起床。すぐに出発し、浜松へ。途中、コーディネイターのHさんと合流。7時に小屋入り。仕込み開始。会場は普通のライブハウスであり、思ったよりもずっと広い。しかし、照明はほとんどない。200Wのやつ6台が、ほんとに暗くてびっくり。Hさんが借りてきた85Wのハロゲンのやつがすごく明るいことを発見。これをメインで染めることにする。あと、500Wのも借りてくれてたが、小屋の電源容量を考えると(床のコンセントからとる)あまり使えないように思う。地明かりには2台を使い、あとはオープニングの目潰しにする。オープニング命だからなあ。

フェーダーはHさんが持ってきた4本と、私の手作り3本。あと、小屋のフェーダー(壁に埋め込まれている)も使うが、なぜか3箇所に分かれている。よって、テーブルの上の2台のフェーダーと、壁にある3ヶ所とをぐるぐる回りながらの照明だ。整理しないと右往左往する。

さて、方針は決め、平行―Tの変換プラグを作り(というより、Tコンセントをバラシて平行コンセントにぶちこむ)、ひとつひとつ仕込んでいった。11時半に終了。メシ食って、12時過ぎから場当たり。ほぼ予定通り。が、場当たりが伸び、15時終わり(1時間押し)。で、ゲネが終わったのは16時半。開場の1時間前だった。

18時、開演。ほぼ満員。19時半、終演。20時半、バラシ終了。そのまま、そこのライブハウスで打ち上げ。午前2時、Hさんちへ移動して寝る。

8/2(月)

機材の搬出は月曜朝の予定だった。で、Hさんちに冷房がなく、暑かったんで、朝方、涼を求めてふらふら浜松の町をうろつく。部屋に戻ったら、誰もいなくなっていた。で、てっきりみんな搬出に向かったのかと、あわててメリーユーへ。が、誰もいなかった。もう一度Hさんちに戻ったが、誰もいない。しょうがないので、メリーユーで待つことに。途中、浜松駅前のコンプマート(パソコン関連デパート)とかを見たりして時間を潰す。午前11時にメリーユーに入り、寝て待つ。結局、みんなが来たのは16時過ぎだった。搬出後、機材の返却とかを手伝って、帰路についたのは18時頃だった。自宅に到着したのは21時半。7/30夕から8/2夜までの長いツアーはようやく終わった。家のFAXには花歌の8月の稽古予定と、会社のHPと資料の、企画書への催促が届いていた。


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