週刊小丸


No.21(4/26〜5/1)

●観劇:リセットN@渋谷スペースエッジ。初見。噂の劇団で、早稲田系とか。

メイン女優の町田カナは去年の横浜STスポット、スパーキングシアターに「愛のコレブシ」として参加しているのを見ていた。このユニットは町田カナの一人ライブの時のユニットのようだ。一人もんのOLのちょっと寂しい日常を丁寧に描いていて好感を持ったが、それにしても、一人もんが寂しいのは「普通」なので、テーマ的にはうっとおしかった。

で、リセットNだが、ちょっと退屈した。役者があまりうまくない。男優の一人がちょっと良かったけど、でも、あのおいしい役なら、もっともっとやれたはず。演出的にも小じゃれた空間をまんま使っていてきれいだったが、照明も音響も、中途ハンパな印象あり。

ホンはなんか、去年だかの劇作家協会新人賞を取ったらしいが、どうかな。あまり印象に残ってない。

●観劇:遊気舎@本多劇場。傑作と評判の「フォーカー」を見た。遊気舎のグロさを抑え、こぎれいな作品になっていた。演出で無理やり感動させていた。あんなんで感動するかいな!って言うより、うっとおしくって逆に反発しちゃったよ。

いろいろ考えさせられた。なぜあそこまで『感動させよう』とするのかとか。あの遊気舎が『感動作を作って、どうしようとゆうんじゃい』とかも。「わかりやすい」ものが受けているからと言って、後藤ひろひとがそんなもんに手を出すとは思わなかった。後藤ひろひとはちょっとした天才なんだから、そんなことせんでも十分楽しめるものが生み出せるんだろうからね。妥協したとしか思えない。まあ、スピルバーグだって「ET」みたいなアホな感動作を作ってるし、しょうがないか。次の展開への戦略だと思ってあきらめたい。

●それにしても「わかりやすい」もんが氾濫して、困る。野村監督が「わかりやすい野球ばかりで、これじゃいかん、と阪神監督を引き受けた」と言ってた。ドリカムの吉田が「アメリカもわかりやすい音楽ばかりになってて、これじゃいけないと頑張る。音楽が素晴らしいことを、もう一度表現したい。携帯電話やゲームよりもすばらしいことを示したい。」とかも言ってた。そして演劇もだね。

●先日の松坂投手の2回目の登板の時、テレ朝アナと落合解説者とのぶつかり合いがまさにそれだった。アナは「久々に現れたヒーロー、天才松坂が生まれ持った才能で、次は160キロ」みたいなわかりやすい盛り上げ方をしようとするのに対し、落合が「確かにすごいが、新人投手ごときにプロが簡単にはやられないよ。野球はそんな単純なもんじゃない。」と斜に構えた解説をしていた。ほんとそうだよね。物事をわかりやすくしようとする風潮が、いろんなことを歪めてるんだよね。人間も社会も決してそんな単純なもんじゃないのに。わかりやすい芝居に登場する人物たちの、バカみたいなキャラクターをなんとかして欲しい。っていうか、そういう単純な価値観を覆してきたのがエンゲキなんだから。

●花歌稽古@横浜。今日から再び花歌の小丸稽古開始。6月の公演に向けて、役者強化と新しい表現を探索する。とりあえず、前の芝居で使った「長ぜり」と「二人芝居」をみんなでやってみる。「役者が芝居を作る」ということがまだまだ理解されていない。そこから教える。

●花歌のマキとわっこがサモアリのワークショップに出ているとかで、そこでの発表会用のやつを見せてもらう。発表会というのは、参加者一人一人が3分間の時間を与えられて、自由にテンションものを披露するとか。わっこはなんの準備もない段階で終わってしまったとかで、落ち込んでた。マキのやつはまだ途中だったが、まあ、ちょっとダメだな。で、わっこがもしもう一回チャンスがあれば、と作ったものを見せてくれた。なかなかのものだった。けど、地味だ。ハイテンショングランプリ系ではない。

●前川麻子から長文メールが届いた。なんでも、だんなの所属事務所の人が主演する芝居の感想を自分のホームページに書いたら、それが悪口だったからとかで、その事務所から圧力がかかったとか。ひどい話しだ。で、あまりにあまりなんで、無視してたら、今度はだんなが苦境においこまれたとか。アホみたいなほんとの話し。だんなさんは、家庭を取るか職場を取るかで追い詰められ悩んでいるとか。ひどいよなあ。芝居の感想をホームページにのっけるっていったって、前川の場合、表現者だから妥協できないんだから。それでネットで反論せずに、圧力かけるなんて・・・。まあ、前川サイドの意見しか聞いてないんで、正確な判断はできないんだけど・・・それにしても前川、あいかわらずトラブルメーカーなことで・・・。頑張って欲しいよ。リハビリを脱して、新しい芝居を作って欲しい。ホン書かないかなあ?

●賢弥ライブの稽古へ。一応、通しを見せてくれた。いろいろ荒い。細かいとこをチェックした。ディテールが曖昧なまま始まるのは問題だろうと、指摘。賢弥のページを作ってみた。今後充実するといいなあ。それもこれも、賢弥がライブを続けられるかどうかだ。

●芝居も見ずに、プレステ「サイレント・ヒル」にはまる。FF8はなんかめんどくさくて嫌になる。なんであんなに細かい設定が必要なんだよ。その点、バイオと一緒のサイレント・ヒルは、いきなり楽しめ、奥が深い。それでもCD-ROMは1枚なんだもんなあ。素晴らしい。

●秋にまとめる計画の3本の企画だが、2本(「情報家電」と「流通小売」)は内諾。「企業間電子商取引」は、担当者に「企画があるんよ」とまで伝え、5月中旬に前向きに話し合うことまで決定。あのセクションは資料が弱いんで、喜んでいた。が、担当者が忙しくて、ちょっと先になった。とにかく連休明けまでに企画書3つ作らないと。

●YDBニュースのテーマを決めた。今回はCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)にしよう。本買ってこないとな。

●A-CLISから稽古予定が届く。5/9と15に行くことに。

●様々なデータをバイオノートに入れて、データベースを作ることを思いつく。HTMLで書くの。ぼちぼちやっていこう。


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