98年10月発刊「流通小売市場白書」
(定価98,000円)
〜目次〜


総論編

第1章 2010年の流通小売市場
1.小売市場の現状と将来(市場)
 ・縮小へ向かう小売市場
 ・コンビニが小売店の主役に
 ・業態のクロスオーバーが進み、融合新業態が登場
 ・小型店が淘汰され、大型店、セルフ店が生き残る
 ・人は「モノ」よりも「サービス」を購入する時代へ
2.今後10年間の流通チャネルの変貌(チャネル)
 ・大店法の廃止と大店立地法の今後の適用
 ・業種店から業態店へ
 ・大型店率34.1%、セルフ店率61.6%
 ・卸の淘汰、衰退が既に始まっている
 ・製販同盟の強化
 ・クイックレスポンス対応は顧客志向
 ・短い流通ルートで、省人化が生産性を向上させる
 ・流通ルートから省かれた人員はサービス業へと移動
 ・小売店は25%減、卸は半減、モノ製造企業も減少
3.淘汰される業種・業態、成長する業種・業態(企業)
 ・旧来型百貨店、量販店の弱体化
 ・百貨店は50貨店へ、
 ・デパートとスーパーの融合業態の登場
 ・ドラッグストアのコンビニ化
 ・コンビニのサービスカウンター化
 ・コンビニのビジネスモデルが様々な産業へ波及
 ・変容迫られる既存店、専門店
 ・流通外資の攻勢で、業態変革が一気に加速
 ・SPA型企業の台頭
 ・チームMDやバーチャルSCM、エクストラネット経営
 ・グローバルアライアンスの進展で、真の国際化が実現
 ・オンライン通販に対抗できるのはエンタテインメント性のみ
 ・買物コミュニケーションの復権
 ・SCは一大レジャーランドに
 ・「消費者」が消え、一億総「ユーザー」へ
 ・2010年の優良流通企業
4.2010年の購買スタイル(消費者)
 ・都心から郊外へ
 ・専門店からスペシャリティストアへ
 ・百貨店、量販店からRSC、パワーセンターへ
 ・「安くて良いもの」が必須条件、ディスカウントストア
 ・「便利で楽しい」を提供、コンビニエンスストア
 ・「買う」ことはオンラインでできる時代へ
 ・お店という「場」に集う意味
 ・日用品と日常品、消費財と耐久財、定番品と嗜好品
 ・情報提供の手段が多様化、選別の基準が厳しくなる
 ・「モノ」の価値は「快適さ」
 ・人口動態変化で、購買力が下がる時代
5.2010年のリテール産業ビジネスモデル(システム)
 ・サプライチェーンの構築
 ・情報システムのマーケティング活用
 ・製販コラボレーションの重要性と困難性
 ・顧客志向のサプライチェーンモデル
 ・様々な顧客サービスの浸透
 ・サプライチェーンから外される企業像
 ・2010年の企業モデルとビジネスモデル
6.提言:流通小売業の生き残りのために
  〜メガコンペティション時代の経営戦略〜

第2章 流通外資の現状と今後の対日戦略
1.既存流通外資の現状と将来展望
 ・トイザらス(玩具)の現状と将来展望
 ・ギャップ(アメリカンカジュアルウェア)の現状と将来展望
 ・タルボット(婦人服)の現状と将来展望
 ・タワーレコード(CD)の現状と将来展望
 ・ディズニーストア(キャラクター雑貨)の現状と将来展望
 ・オッシュマンズ(スポーツ用品)の現状と将来展望
 ・エディ・バウアー(アウトドア用品)の現状と将来展望
 ・オフィス・デポ(事務用品)の現状と将来展望
2.海外優良企業の流通システムの現在動向
 ・激しい競争が繰り広げられる海外マーケット状況
 ・欧米には既存店を守る規制はない
 ・顧客満足を徹底して研究し、QRやECRを実現
 ・整備されたネットワークインフラを有効活用
 ・ワンストップサービスの徹底
 ・ショッピングセンターのエンタテインメント性の高さ
3.対日攻勢を計画する流通外資の現状と将来展望
 ・虎視淡々と我が国市場を見つめる目
 ・トイザらス、ギャップの成功がもたらしたもの
 ・都市型ショッピングセンターのテナントは外資  ・新宿、池袋の激変
 ・新たに参入して市場を形成する業種、業態(新カテゴリー形成)
 ・メーカーとの直接取引は当たり前
 ・我が国企業の競争力のなさ
 ・消費者は外資系小売店によって再教育される
4.流通外資に共通する対日戦略
 ・顧客満足の向上
 ・返品自由や品切れ防止
 ・エブリディロープライス
 ・ショッピングセンターインストア戦略
 ・大型店、セルフ業態
 ・その他の対日仕様戦略
5.流通外資の攻勢に対抗するための方策
 ・流通ルートの短縮は必然
 ・流通を科学的に考える
 ・顧客心理の研究
 ・マーケティングの活用
 ・情報システムの有効活用
 ・情報開示での連携、共同作業
 ・日本独自の個性的な流通網の開発

第3章 サプライチェーンマネジメントの現状と将来展望
1.QRとECRの現状
 ・アパレルのQR、食品業界のECRが、発展融合
 ・受発注EDIの限界は明らか
 ・サプライチェーン全体で業務革新が必要
2.効率的な顧客対応のために
 ・過剰在庫による顧客満足向上では、負担増
 ・不況といえども、顧客満足の獲得は重要な優先事項
3.EDI、イントラネット、エクストラネットの有効活用
 ・ネットワークや情報機器の整備が進む
 ・LAN率が向上し、活用が求められている
 ・新たな負担を少なくして、大きなメリットを生み出す
 ・情報システムを受発注だけに使うのはもったいない
4.製販同盟の現状と問題点
 ・川上と川下の結合は始まっている
 ・情報開示のホンネとたてまえ
5.メーカー主導、小売主導のサプライチェーン
 ・パワーバランスの原理が働く
 ・コンビニは小売主導で成功
 ・小売のパワーアップで、小売を救う
 ・海外小売はメーカーとの直接取引は当たり前
 ・メーカーとのコラボレーションが構築できるかがすべて
6.SPA型企業とサプライチェーンマネジメント
 ・プライベートブランドでリスクを背負う
 ・SPA企業の成長はこれから
 ・海外SPAが続々上陸
 ・スペインアパレル小売の革新的展開
7.サプライチェーンマネジメントは外食産業へも波及
 ・サプライチェーンマネジメントは他産業でも有効
 ・原料調達、集配、物流、加工などが生じる産業へ
 ・21世紀は、連携の時代
 ・情報開示と連携がすべての産業で常識に
8.サプライチェーンマネジメントの将来展望
 ・欧米企業が注力している分野である
 ・欧米メーカーの生き残り策である
 ・欧米小売の生き残り策である
 ・日本型サプライチェーンマネジメントはこれから
 ・2002年まで「日本型」の実験が続く
 ・2005年頃に「日本型」が完成
 ・2010年のモノとサービスの提供企業は統合されたサプライチェーンを形成

業種・業態別編
第1章 ショッピングセンターの現状と将来展望
1.NSC(近隣型ショッピングセンター)
2.RSC(大規模ショッピングセンター)
3.パワーセンター
4.ショッピングセンターのアンカーテナントの将来展望
5.外資系ディベロッパーの対日攻勢
 ・ショッピングセンターはレジャーランド化
 ・シネコンや遊園地が併設
 ・ディスカウント店が中心のパワーセンターに注目
 ・東京ドーム数個分の広さを持つ巨大RSCも計画
 ・ショッピングセンター同士の戦い
 ・利便性の追求が重要
 ・中途半端な集積ではなく、ワンストップサービスを実現すること
 ・リピーター獲得、遠距離客獲得、幅広い年齢層獲得
 ・事例:玉川、船橋、神戸、新宿サザンテラス…
 ・今後予定されている巨大RSC
 ・海外ディベロッパー開発計画

第2章 百貨店の現状と将来展望
1.国内百貨店販売の現状
  高島屋、三越、大丸、西武…
  伊勢丹、丸井…
2.海外優良百貨店の現状
  ディラード、ノードストローム、サックス・フィフス・アベニュー
3.外資系百貨店の対日戦略
4.百貨店市場の将来展望
 ・百貨店で売れる分野
 ・すべてをとりそろえる必然性はあるのか
 ・分野を絞った専門百貨店
 ・テナントに場所貸しする不動産業型百貨店の限界
 ・スーパーとデパートの融合型業態の登場
 ・百貨店に対する信頼感は高い
 ・信頼の高さが有効に機能する商品ジャンルも存在する
 ・変わり行く百貨店の現在と将来

第3章 GMSの現状と将来展望
1.国内GMSの現状
  ダイエー、イトーヨーカ堂、西友、ジャスコ、マイカル…
2.海外優良量販店の現状
  シアーズ、JCペニー…
3.ダイエー、イトーヨーカ堂の近況と将来戦略
4.GMSの将来展望
 ・チームMDの有効性
 ・サプライチェーンマネジメント商品のシェアアップ
 ・転換期を迎えたGMSの行方
 ・「サティ」の位置づけ
 ・「ハイパーマート」の位置づけ
 ・多種業態開発で多角展開するGMS企業グループ

第4章 スーパーマーケットの現状と将来展望
1.スーパーマーケットの現状
  東急ストア、サミット、丸正…
2.食品スーパーの現状と将来
3.衣料品スーパーの現状と将来
4.海外スーパーの現状
  クローガー、パブリックス…
5.スーパーの生き残り戦略
 ・個性化を発揮するスーパー
 ・一方で、苦境に立つスーパーの現状
 ・中間業態の有効性と弱点
 ・生鮮3品の調達、物流ルート構築が決め手
 ・プライベートブランドの開発状況
 ・PBの共同開発、共同配送

第5章 コンビニエンスストアの現状と将来展望
1.国内CVSの現状
  セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ…
2.セブンイレブン、ローソンの近況と将来戦略
3.CVSのMD戦略
4.情報ステーション化するCVS
5.規制緩和で取り扱いが増える商品戦略
6.CVSの将来展望
 ・コンビニのサービス戦略
 ・コンビニの情報戦略、情報活用
 ・集客力アップ戦略
 ・コンビニのライバルは通販
 ・集客力をダウンさせる他業態のサービス
 ・フランチャイズ問題

第6章 新業態流通の現状と将来展望
1.カテゴリーキラーの現状と将来
 ・トイザらス、オフィス・デポ…
2.SPAの現状と将来
 ・ギャップ、リミテッド、オゾック…
3.ホールセールクラブの現状と将来
 ・赤ちゃん本舗、KOU's…
4.総合ディスカウントストアの現状と将来
 ・ウォルマート、ダイクマ、ロジャース、Mr.MAX…
5.無店舗販売(通信販売・訪問販売)
 ・千趣会、セシール、ニッセン、ムトウ、LLビーン、ブルーミングデールズ、
  ハナ・アンダーソン、インターネット通販、TVショッピング、日本アムウェイ
6.その他新業態の現状と将来
 ・アウトレット
 ・100円ショップ
第7章 業種別新業態流通の現状と将来
1.ドラッグストア
 ・マツモトキヨシ、ハックキミサワ、コクミン…
2.ホームセンター
 ・東急ハンズ、ロフト、ケーヨー、カインズ…
3.アパレル関連
 ・青山商事、しまむら、アオキインターナショナル、コナカ、
  ファーストリテイリング、良品計画、タルボット、ギャップ、
  ギャップキッズ、サラ、マンゴ、スパゲティ、ベビーザラス、
  キッズワールド…
4.玩具
 ・チヨダ(ハローマック)、靴のマルトミ(バンバン)、トイザらス、FAOシュオーン…
5.書店
 ・紀伊国屋、ジュンク堂、バーンズ&ノーブル
6.レコード(CD)
 ・タワーレコード、ヴァージンメガストア、HMV、新星堂、CCC…
7.文具・事務用品
 ・コクヨ、アスクル、オフィス・デポ、オフィスマックス、キンコーズ、
  ハッキングオフィス・プロダクツ、コピーマックス、   オフィス・デポ・エキスプレス…
8.パソコン販売
 ・ソフマップ、コンプUSA…
9.家電
 ・ヨドバシカメラ、さくらや、ビックカメラ、ヤマダ電機、コジマ、
  カトーデンキ、ベストバイ、サーキットシティ…
10.カー用品
 ・オートバックス、イエローハット、オートゾーン…
11.家庭雑貨(ホームファッション)
 ・ベッドバス&ビヨンド、ホームプレイス、ピア・ワン、ローラ・アシュレイ…
12.ペット用品
 ・ペッツマート…
13.スポーツ用品
 ・アルペン、ミナミ、スポーツオーソリティ、モデルズ、オッシュマンズ、フットロッカー…
14.キャラクター雑貨
 ・サンリオショップ、ソニープラザ、ディズニーストア、ワーナーブラザース・スタジオストア…
15.家具
 ・家具の大正堂、ニトリ、ルームズ・ツーゴー…
16.化粧品
 ・日本アムウェイ、ボディショップ…
17.宝石・貴金属
 ・美貴、ツツミ、ミキモト…
18.アウトドア用品
 ・LLビーン、エディバウアー
19.その他

矢野経済研究所1998年10月20日発刊(B5縦256頁)

更新日 98/10/26
名前 神保正則
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