十六夜社ヨーグルト組公演協賛

日本援助交際史・電話風俗史

参考資料:下表より

以下は、日本における電話風俗および女子高生風俗の近年の流れを、特に売春関係に絞って解説したものである。これらは劇団十六夜社ヨーグルト組公演「ラブ&クール〜援助交際殺人事件〜」の中で、女優さんによって語られるセリフとなっている。芝居の中では、かなり詳しく解説され、時代の意味が明らかにされる。(以下のものは社会学者宮台真司の分析が中心になっている)
年代 電話風俗 援助交際
前史 テレフォンセックス産業(1982〜)
専業の女性がお相手
コンビニ族
岸辺のアルバム
1985年 世界初のテレクラ登場
新宿花園神社裏
「アトリエ・キーホール」
 
1986年 第一次テレクラブーム
86年4月には都内100軒
テレクラでの女子中高生売春、
週刊誌が注目!
1987年 伝言ダイヤル登場
テレクラは全国に普及
便利なNTT伝言ダイヤルに
子供たちが積極参加
1988年 伝言ダイヤルブーム 売春要員の低年齢化
1989年 ダイヤルQ2開始
 
1990年 Q2・ツーショットブーム
競争激化でサクラ雇用急増
サクラのバイトで、
売春の現場を認識
1991年 第二次テレクラブーム
Q2規制で
テレクラ復活へ
 
1992年 Q2伝言ダイヤルが主役に
プライベートボックス人気
Q2売春ブーム
女子高生の電話風俗
利用が一般化
1993年 テレクラ多様化
「人妻専用ダイヤル」
「女子高生専用ダイヤル」
「援助交際専用ダイヤル」
「ブルセラ専用ダイヤル」
「SM専用ダイヤル」
ブルセラブーム
週刊誌宝島での
藤井良樹レポート
1994年 第三次テレクラブーム
テレクラ1500軒(全国)
ブルセラの摘発
女子高生がデークラに
大移動
1995年   デートクラブブーム
主流はデートクラブで
1996年 女子高生がテレクラに戻る
エッチ抜きは通用せず
援助交際ブーム
エンジョの意味、変容
デートクラブ摘発のせい
1997年 インターネット、パソ通、
じゃまーるなどの利用
「共有パパ」登場
ストリートでの客引き増加
1998年   ストリート主流
男の子のウリも登場
コヤジがコクる問題も


参考資料
村上龍「ラブ&ポップ」
宮台真司「まぼろしの郊外」
黒沼克史「援助交際」
双葉社「援助交際読本」
宮台真司・藤井良樹・中森明夫「新世紀のリアル」
宮台真司「世紀末の作法」

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