金濱夏世with小丸


アイアン・ジャイアント
アイアン・ジャイアント
1999年、アメリカ
監督 ブラッド・バード

 巨大ロボットと少年との交流という、まるで日本のアニメのお家芸みたいなドラマが展開。アニメ界のアカデミー賞といわれるアニー賞では『ターザン』『プリンス・オブ・エジプト』『バグズ・ライフ』といった強豪を押し退けて作品賞を含む主要9部門を独占した。

1957年、ソ連が世界初の人工衛星スプートニク号を打ち上げた直後。まだ、SFが空想科学物語と呼ばれていた頃のオハナシ。  鋼鉄の巨人"アイアン・ジャイアント"が宇宙から落ちてきた。これを最初に見つけたのは9歳の少年ホーガース。 大きいけれど、無垢で気立てのいいアイアン・ジャイアントとホーガースはすっかり仲良しになる。ところが、この巨大ロボットの噂はたちまち広がり、政府のエージェントまでやってくる。ホーガースはアイアン・ジャイアントを必死で守ろうとするのだが…。  古めかしいタッチの絵柄に心安らぎ、少年の冒険にワクワクと心がはずむ。そして、ロボットの優しい心と勇気ある行動に思わず感動の涙がホロリ。殺伐とした世の中に清々しい風が吹き込まれたような思い。  (ISIZE映画)


【金濱夏世】

2001年12月2日(日)

小丸サンのリクエストから約1ヶ月?「アイアンジャイアント」やっと見ましたよぉ。男の子なら一度は空想していそうな、なるほど男性の心にくる物話ですね〜

公開当時、30代の男の友人共がそろって号泣していたので、覚悟して見たのですが、泣くという事では、ホロリとした位でした。

だって、あの少年に感情移入できないんだもの・・。みんなはあの少年になってるから泣いちゃうんだよお。

一緒に借りた「ガラスの仮面」のマヤちゃんには思いっきり感情移入できるのになあ。 あ、アニメ版の方ですよ。(借りたのはビデオオリジナル版だったけど)テレビドラマ版の安達裕美ちゃんのも、それなりにツッコミいれながら楽しく見れるけどね。また田辺誠一が演じる真澄さんがハマッているんだな〜。

ん、脱線?

あまり解説を読まずに見ていた私は、ずっとロボを異星人だと思っていた。鉄を「食べる」っていう行為がね、生き物みたいじゃないですか。

しかしあんなスーパーロボットを開発した国は、間違いなく世界を支配出来るのに・・やっぱロボは宇宙戦争してて地球に不時着したんじゃないかしらん。

しかしアニメのレンタル料金って安くていいね。続き物とかけっこうハマるし。


【一寸小丸】

2001年12月4日(火)

あれは異星人だよ、たぶん。そんで、感情移入したのは少年じゃなくて、ロボットくんのはかない人生に、だよ。

私はまあ、泣きそうになりました。いや、悲しくて悲しくて、心の中は豪雨でしたよ。「悲しい」というのは、心優しいロボくんが理解されずに、悲しい末路を歩むからです。そ、そんなああああああ、と、とっても悲しかった。

が、同時に「怒り」がありました。「バカヤロー」と。自己保身のバカがいましたよね。そんで、物事の上っ面だけを見て判断して、単純な思考回路を駆使して安易な結論を見出し、地球を滅ぼしてしまいます・・・。(ロボが救ってくれるけど)

ほんとに胃が痛かったよ。むかついた。でもって、これが9月11日以前なら、そんなにヘビーにはならなかったと思うんだよ。ステレオタイプなバカですからね。時代背景として、冷戦さなかの核拡散、武力競争があったと思うけど、常に回避されていましたから。「やられたらやり返せ」とか「我々は腰抜けではない」とかって力む状況じゃなくて、理性が第一の世界でしたから。「こうはならない」というのが前提だったんだもの。

もう、違う。シンプルな思考回路を持つ方が、世界をコントロールしていらっしゃる。あっちもこっちもね。だから、理解されないロボットくんは確実に死ぬ。ロボットくんがいなければ、世界が壊れる。もう、絵空事じゃないよ。痛すぎるよ。だから、エンディングのほうがさ、絵空事だったよ。そうはいかない。そんなわけない。うー、きついっす。


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