1、公演制作室
3、予算
4、役者紹介
5、稽古予定

神保正則プロデュース公演(仮)

於:こまばアゴラ劇場 時:2000年6月末

「CUBE」

〜企画趣意書〜
−2000年2月1日現在−
出演者・スタッフ募集中!



  企画・製作 神保正則
〒168-0063 杉並区和泉1-41-7-201
電話03-5376-4301 FAX03-5376-4461 携帯090-7207-7767
E-mail:jimbo@tky.3web.ne.jp
http://www.tky.3web.ne.jp/~jimbo/komaru/agora.htm





〜 は じ め に 〜

「だけど演劇はダウンタウンには勝てないんだよ」と清水宏は言った。著名な劇団である山の手事情社を退団し、たった一人でスタンダップコメディのライブ活動を始めた彼がライバルとしたのはダウンタウン。そして、それから3年が過ぎ、演劇とダウンタウンの距離は、ますます広がっている。松本人志が作り上げた「ヴィジュアルバム」という作品集に収められたいくつかの「ネタ」は、本当に演劇を一周遅れにしてしまっている。ギャグとかセンスだけの演劇がエンタテインメントの一端となって久しい。笑うことを「楽しい」と同一視する優しい観客との共同により、ヒサンな現実からの逃避する癒しのぬる〜い場を構築することに演劇は成功している。それはそれで、「有り」なんだと思うけど、芝居で癒されても現実は変わらない。寺山修司が言うように、「社会科学に横ヤリを入れる」ことが演劇はできるのだと思う。もちろん、基本はエンタテインメントだと思うけど。

1980年以来、芝居に関わって20年、多くの才能が磨耗し、消えていくのを見てきた。いつも思っていたのは、「戦術はあるけど戦略がない」ということ。自分たちがやりたいことを達成するために、どういう手順を踏むのかというプランを持っていない。「芝居をやる」ことが目的じゃないはずなのに、気持ち悪い達成感を得て、満足している現実がある。その先があるはずなのに。

映画「CUBE」という作品を見た。すごく芝居だと思った。そして、「これを舞台でやりたい」と思った。そしたら、アゴラ劇場が急遽空いた。出演して欲しい人に連絡したら、すぐに捉まり、会う事ができた。ちょうど、窪田あつこプロデュースと前川麻子プロデュース公演の企画が立ちあがっていた。人的なつながり、劇場とのつながり、が一気に前進していく時期と重なった。機はまとめてやってくるのだと思った。今、やるしかないのだと思う。


公演期日2000年6月29日(木)〜7月2日(日)
仕込み日2000年6月28日(水)
劇場井の頭線駒場東大前 こまばアゴラ劇場(03-3467-2743)
日程(予定)
6月29日(木)6月30日(金)7月1日(土)7月2日(日)
   15時開演 14時開演
19時半開演 19時開演 19時開演 18時開演
料金(予定)2500円(前売・当日とも)
神保正則(2000年4月1日 第1稿予定、完成稿は5月7日予定)
演出神保正則
舞台美術ジャンジャック十蔵(ジャンジャックアートスタジオ048-482-5881)
出演(2000年1月20日現在・・・1/16より募集開始、オーディションあり) 大島順次、今平有紀、能地貴之、藤井賢弥、橋本佳代子、増田あいこ、他 (全16名を予定)
1、作品内容 「CUBE」をやろうと思う。シチュエーションパニックもの。もちろん、映画「CUBE」の動的な装置は使えないけど。あと、あのサイバーな美術を再現するのも、かなりコストがかかるんで難しいけど。

「CUBE」の何がやりたいかといえば、異常な状況に置かれた人々が、その本性を剥き出しにしたバトルを繰り広げる様だ。追いこまれた人々が文字通り「生き残る」ために、自己の力を振り絞って戦う。決して温くない状況では、戦うしかない。「戦わない優しい人々」が戦わざるを得ない状況で、どんな行動をとるのかをあきらかにしてみたい。突然訪れた苦境を打破するため、最初はみんなで協力し合う。が、いつしかそこは殺戮の場となる。最後に生き残るのは、ひとり。

ポイントは二つ。まず、「異常な状況」をいかに現出させるかだ。これは舞台美術に依存しようと思う。舞台空間と客席に「異常」を生み出すことで表現する。もう一つは「優しい人々」を選出すること。キャラクター選びがポイントとなる。役者の個性の選択も、それを前提に行われる。

2、空間構成
  • アゴラ劇場を横に使い、すべての客席からエレベーターが見えるようにする
  • アゴラの劇場入口は狭い(高さ150センチぐらい)ので、それをそのまま活用し、客席までの通路をトンネル(幅90センチ、高さ150センチ)にする
  • 客入れ時の客席は高さ2m、奥行き4mぐらいの閉じた箱。座り切れない客は最初立っていてもらう。開演時に前の壁(客席と舞台を隔てる壁)と天井が壊れ、舞台と追加の客席が出現する
  • 役者の出ハケ口は8ヶ所。エレベーターから登場するもの、2階ギャラリーから降りてくるもの、搬入口から入ってくるもの、客席床の奈落の蓋を押し上げて登場するもの、など。
  • 舞台上手は常設客席であり、階段舞台となる
3、演出プラン
開演
客席はブラックライトで照らされている狭い空間となっている
キッカケがあり、ノイズ系の音が高まり、客席天井が落ちてきて、客席前方の壁が動き、さらに天井が上がり、スモークと照明とノイズが交錯する中、客席への誘導があって、開演する
映像
隠し撮り用の小型カメラを舞台天井や装置内、階段舞台床など数ヶ所に仕込んでおき、その映像を壁に映す
小型カメラ(カラー)は、ある程度の大きさのものは8千円(秋葉原価格)ぐらいで買える
プロジェクターのあてができた(でも1台は買うかも=20万円)
舞台奥に24インチテレビモニターを置いてもよい
客席からは絶対に見えない上からの映像だけでなく、横を向いている役者の顔のアップも映す
構成
最初の30分は役者登場
次の30分は協調&愛
最後の30分で殺戮&崩壊
照明・音響
オープニングとエンディングは凝るけど、芝居の中では、ほとんど一幕一場で進行
16人のキャラクター計画
自衛隊員、警察官、オタク、お子様、秀才、宗教家、政治家、会社員のおやじ、コギャル、ナンパ野郎、青年実業家、殺人犯(女)、さわやかスポーツマン、キチガイ、バカ、カス、いいかげんな若者、無口であぶないやつ、夢見る美少女、ガキ、情が濃いい女
たぶん、これだと最後に生き残るのは「いいかげんな若者」だろうなあ
4、継続プラン 今回の公演は1回限りのプロデュース公演としたくはない。次回公演を予定している。予定は未定だが、継続することでしか芝居は成り立たないと考える。その意味で、大島君に「十六夜社」の名前の使用を提案している。ゼロからのスタートではなく、ある程度認知されている「十六夜社」の名前を利用する方がメリットがあるからだ。が、新ユニットであってもかまわないとは思っている。ちなみに次回公演は「ファイトクラブ」だよ。 なお、十六夜社時代に私が担当したのは、役者を育てることだった。今回からは、外に出せることを目的とする。外部の大きな公演に出ても恥ずかしくないレベルに役者を引き上げる。
5、スケジュール 2月中 :プロット・キャラクター決定
3月中 :執筆
4月1日:第一稿提出
4月中旬:顔合わせ
5月7日:決定稿提出
5月8日:稽古開始(基本的に夜のみ)
5月中 :週3〜4回稽古
6月中 :週5〜6回稽古
全35回稽古(神保欠席が数回ある)
稽古場は中野、杉並、練馬などを予定
6、参加費など
  • 参加費は一人5万円
  • チケット販売による全額バック式
  • 一部、オーディションを予定
  • オーディションは稽古へ参加してもらうこと
  • オーディション費は4000円だが参加決定時には参加費に繰りこまれる
  • 総製作費は130万円(チケットは2500円)
  • 参加者決定は3月末を予定